特集-インタビュー

第9回 高輪メディカルクリニック院長 久保明先生が語る
医療現場で「保健指導」を続けてきたからわかること

高輪メディカルクリニック院長 久保明先生 高輪メディカルクリニック院長 久保明先生
医学博士。東海大学医学部抗加齢ドック教授。慶應義塾大学医学部卒業。東京都済生会中央病院、ワシントン州立大学医学部留学、東京都済生会中央病院内科副医長を経て現職。日本抗加齢医学会評議員。 『ヘルスケアプロフェッショナルのためのメタボリックシンドロームQ&A』など著書多数。

久保先生は、クリニックのドクターとして古くから保健指導にかかわっていらっしゃいますが、保健指導に関心をもたれたのはなぜですか?

それまでの医療現場での経験からです。

誤解を招く言い方かもしれませんが、医療には、大きく分けると、がけから落ちた人を救う部分と、がけから落ちる前に救える部分があると思うのです。がけから落ちた人を救う部分、手術など医療技術は非常に進歩したと思います。

しかし、がけから落ちる前の部分、がけから落ちようとしている人、もしくは落ちる危険性のある人、突然落ちてしまう人、そういう人たちを助けるためのアプローチがどうもうまくいっていないというのが実感としてありました。ここにアプローチする医療が必要だと思ったのです。僕自身はもともと医療と保健指導を分ける、治療と予防を分けるという考え方をしていないんですよ。


では、こちらのクリニックのコンセプトも、久保先生のお考えをもとにつくっていらっしゃるんですね。

高輪メディカルクリニック院長 久保明先生 1996年に「高輪メディカルクリニック」を開院したときの一番のコンセプトが「生活習慣病のアフターフォロー」なんです。これが一つ目の柱ですね。そして生活習慣病のアフターフォローを進めていくと、結局はエイジング(加齢、老化)の問題と深く関係していることから、「エイジングへの対策」を二つ目の柱としています。

いまアンチエイジングという言葉が流行語のようになっていますが、QOLの高い生活を続けていくためには、生活習慣病予防もアンチエイジングもそれほど差異はないように感じています。

実際に、生活習慣病のアフターフォローやエイジングに効果があるものとして何ができるかというと、やはり食事と運動という生活習慣の改善。そしてメンタルとリラクゼーション。これにプラスして医療だと思います。

またこのクリニックでは、一人の受診者をクリニックのスタッフみんなで診るという哲学があります。受付の人もその受診者を知っている。もちろん看護師も検査技師も知っている。ドクターも知っている。運動の指導者も知っている。受診者が真ん中にいて、まわりから僕たちスタッフが支えていくという考え方をもっています。

12年前に僕がここ(東京都港区高輪)にクリニックをつくったときに、1階に運動ができるスペースを取ったんですよ。これを保健所の方が見に来られたとき「これは何をするところですか」と聞かれました。医療機関で運動指導を行うという発想がまったくなかったわけです。12年前は、そういう時代だったんですね。

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